第10回演奏会 チラシ解説

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

さて第10回演奏会は、基本的には反戦がテーマです。ノヴォロシスクの鐘は、戦没者を追悼する音楽。レニングラードは、戦争の悲惨さを訴えます。(詳細はプログラムに掲載予定)

チラシには大きな画像を使い訴求力を高めています。右上には消防兵姿のD.ショスタコーヴィチ、また左上には昔の鉄工場の絵をあしらいました。

裏に見える大きな写真は、旧ドイツ軍が作った世界最大の大砲です。旧ドイツ軍の巨大戦力の象徴と言えましょう。レニングラード戦にも送られたという記述がwikipediaに見られます。2つ作られ、設計者の名前から「グスタフ」「ドーラ」と命名されました。80cm列車砲と呼ばれます。一般的な列車砲は単線でも発射可能なのに対し、この写真の列車砲は分解されて線路の上を移動し、複線にまたがって組み立てられて1つの大砲になります。射撃方向はカーブしたレールの向きで調整します。射程は47kmに及び、実戦では、セバストポリ要塞の地下30mを突き抜け、弾薬貯蔵庫を直撃し大爆発を起こしたと言われます。

さてこのような巨大兵器が登場した狂気の戦争。二度と引き起こしてはなりません。昨日水爆実験を行ったと発表した時代錯誤な狂った指導者もおりますが、この世から誤解と対立をなくす方法はないものでしょうか。我々の演奏が、少しでも世界平和を訴えかけるものでありたいと考えます。